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2005年12月10日を表示

文学:ライトノベルに関する一考察

 今やそう珍しい単語では無くなった「ライトノベル」。
 未だに定義はハッキリしていないようですが、個人的な感覚では、ネットの知り合いの言葉を借りて「B級」小説、というところでしょうか?
 決して文学史に残るような物じゃありませんが、時代時代に夢や希望を与えるような読み物、という感じでしょうか?

 この「ライトノベル」の歴史を振り返ると、1975年発刊のソノラマ文庫あたりが最初でしょうか? SFが多く、ハヤカワよりはスペオペっぽい要素が多かったような気がします。ハヤカワは海外SFの翻訳から始まったので、ハードな作品が多かったような……(ひそぼそ) 私も「敵は海賊」シリーズくらいしか読んだことなくて(ぼそ)

 それはともかく、やはりまだ対象年齢が高く、まだまだ敷居が高くて、もう少し身近(?)になるにはもう少し待たねばなりませんでした。
 1988年頃に角川スニーカー文庫と富士見ファンタジア文庫が創刊。
 89年に第一回富士見ファンタジア長編小説大賞で準入選した神坂一の「スレイヤーズ!」が大ヒット。これにより、第二回の小説大賞では同じようなライトファンタジーがたくさん応募されて審査員が困るほどに人気があったとか。続いて第三回準入選した秋田禎信の「魔術士オーフェン」がその後富士見ファンタジア文庫の二枚看板になるほどのヒットに。
 個人的には第一回佳作の冴木忍もこのころの代表作に推したいところですが(笑)諸処の事情(後述)でこの二つに。
 角川スニーカーの方はしばらく小説大賞を行わなかったので、新人の発掘はあまり進んでなかったような?
 でもまーこのころは(個人的な感じでは)SFは敬遠される傾向にあったのか、ファンタジーの方が読まれていたような気がします(無かった訳じゃありませんが、角川・富士見に関してはほとんど無かったハズ)。(これも個人的な意見ですが)SFというのは基礎知識がある程度無いと読めないジャンルであったからかな、という気も。
 1986年に発売されたドラゴンクエストを筆頭に、RPGもやたらとファンタジー系ばかりで、SFは全然なかったしー(ひそぼそ)

 1995年頃にライトノベル界に大きな展開がありました。
 スレイヤーズ!がTVアニメに登場したのです。それまで一部のライトノベルがOVAになったことがありますが、OVAの性質上どうしても一部のファンしか見なかったわけですが、TVアニメで一気に知名度がアップです。
 続いて「魔術士オーフェン」「それいけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ」「無責任艦長タイラー」などが次々にTVアニメに。富士見ファンタジア文庫だけじゃなく、角川スニーカー文庫からもアニメ化作品が次々に出てきました。

 アニメ化というと、忘れちゃいけないのが「電撃文庫」かと。
 1993年創刊のレーベルですが、第4回受賞作の「ブギーポップ」シリーズが代表作でしょうか?
 メディアミックスを得意とし、アニメやマンガへと展開が早く、様々な作品がアニメになりました。

 とまぁ、なんか3つのレーベルばかりに話がいってしまいましたが、他にもコバルト文庫とかスーパーファンタジー文庫とかスーパークエスト文庫とかスーパーダッシュ文庫とかファミ通文庫とか徳間デュエルとか…… なんか「スーパー」って名前付くの多いなー(笑) 廃刊しちゃったも多いし(ぼそ)
 自分も「ライトノベル」書きをしているわけで、いずれは何処かで…… なんて夢を見ていますが(笑)やはりまだまだ道のりは険しいようです(苦笑)

 とりあえず、もっとペース上げないとダメだろうなー(脱兎)



12月10日(土)22:23 | トラックバック(0) | コメント(0) | 財油教授のエセ○○講座 | 管理


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