混沌の渦(怪我が治らない)
 
書き捨て御免で突っ走ります
 



2005年11月を表示

財油流物語構成法

 とりあえず、参考にはなりますが、アテにはなりません(笑)

 私はクライマックスから考えるタイプです。
 それとか「今回は○○が登場して活躍」とか「今回の目玉はこのシーン」とか、後ろの方から考えます。
 起承転結でいうと、転→承→結→起くらいでしょうか。起と結は前後することがありますが、すんなり書き始められないところを見ると、起は一番最後というのが経験則で知られています(笑)

 さて、ここで主人公格が少なければ全員活躍させることも可能ですが、主人公格が多い場合、どうしても「今回活躍する役」というのが決まってしまいます。というか、上にもある通り決めてしまいます。
 このとき、その活躍する予定の人がちゃんと活躍できるように手を打たねばなりません。そうでないと「あれ? △△(←別のキャラ)いたのに何もしなかったの?」という話になりかねません。
 たとえばこの場合ですと、その活躍を奪いそうな△△には涙を飲んで貰うしかありません。
 それこそ△△には遠くに行ってもらうとか、ちょっと寝込んでてっもらうとか、怪我の一つでもしてもらうとか、そーゆー感じで。
 まぁ、当然ながら後に残るような方法ではいけませんし、ギャグっぽい理由でもいただけません。後者に関しては、バトルがメインの話では避けた方が無難でしょう。
 なぜなら、そんなギャグみたいな理由で、他の仲間が死ぬかも知れないピンチ、というのはそーゆー芸風(?)の話でない限り、続くと話がギスギスしかねません。
 ちょっと考えてみましょう。たとえば破滅的な料理の腕の女の子の料理で腹を壊して出撃できなくなりました。それですわ全滅か?! みたいな結果でギリギリ勝利できたとしましょう。1回ならまだしも2回起きたとしたらどうなりますか?
 強引な性格で無理矢理料理を食べさせようとするキャラだとしても、全員一致で料理禁止が出るのは目に見えています。それで誰もそのことに危機感が起きなかったとしたら、よほどのお人好しか、現状を把握してないことになります。

 それはさておき。

○○の活躍を予定」
→○○が活躍できるシチュエーションを構築
 →そのための障害(?)となる要素(キャラなど)を排除
  →その排除するためのシチュエーションを構築
   →そのシチュエーションに繋がる話を構築

 という方法で話をこしらえていく訳です。
 排除、てーのは意外と簡単な部分があります。
 それこそ、合体ロボなら1体でも抜ければ合体できなくなるわけですし(例外はありますけど)
 そー考えると、ダイラガーXVなんて、よく頑張った物です(脱線してる)
 同じくロボット・ヒーロー系なら、正体を隠している、というのも「要素を排除」というのには便利かもです。
 この「要素を排除」というのを自分では「引き算の構成法」なんて呼んでますが、試験にも出ませんし、憶えていても意味はねーです(笑)

 まぁ、ただ他人のやり方を知っておくのは損にはならないはずです。
 真似るのではなく、盗む、というのは技術が物をいう世界では普通のことです。無論、ちゃんとその意味を実践していれば、という限定が入りますが(ぼそ)

 ただまー いつも思うのですが、極論、真似るにしろ盗むにしろ、後発なら先発よりもイイモノを作って欲しいなー と。
 こー パクりの何が問題か、といえば、パクったくせに大した物が出来なくて、それでパクり元と同列に扱われることもあるんじゃないかなー という気も。
 とはいえ、自分の作った物も、ある意味何かの「パクり」なのでしょうし、それが劣化コピーだったのか、新たな一作品になっているのか、てーのが重要なのかなー
 たぶん(ぼそ)



11月28日(月)22:57 | トラックバック(0) | コメント(0) | 天唾噴飯 | 管理

航宙力学:宇宙の海は俺の海

 そんなわけで、宇宙船の飛び方を考えてみましょう。

 とりあえず今の技術では水素と酸素の混合物を引火させて煙を噴いて飛ぶのが関の山です。ちなみにロケット発射の映像で豪快に白い煙を噴いていますが、アレは確か水蒸気の煙のハズです。

 拙作の中でもチラッと触れてますが、物に推力を与えるには「力積」と呼ばれる「重さ」×「速度」を「後ろ」に向かって放出することによって、その反作用で「飛ぶ」ことが出来ます。
 ジェットエンジンは前から空気を取り入れて、それをエンジン内で燃焼加熱・加速して後ろから吹き出して飛んでいますが、ロケットエンジンは空気のないところで飛ぶために自ら酸素を積んでいる、ということです。
 一般的に「化学エンジン」と呼ばれているのですが、豪快なほどに効率が悪いので、新しいエンジンを実用化させないと、まだまだ宇宙は遠いようです。

 さて、SFの世界に目を向けてみましょう。
 大抵は「推進剤」という言葉が出てきますので、可燃性の物質を噴射して飛ぶことが多いようです。おそらくは酸素を吹き込んで燃焼させガスを発生させて、それを噴射しているのでしょう。
 大抵SFの世界の宇宙船はエネルギーに困ることが少ないので(核融合とかで少量の燃料から大量の電気を作れるのでしょう)水や岩石を電気分解して酸素と推進剤を作ることも出来ることが多いようです。
 無論、脱出艇みたいな小規模の物なら酸素や電気が不足して「冷たい方程式」になることもあるでしょうけど。

 次にイオンジェットエンジンとか呼ばれる物で、これは推進剤を使うのは同じですが、燃焼させるのではなく、電気の力で加速させ噴射力にする物ですが、ある尊敬する作家さんの話ではえらく推力が少ない書き方をされていたので、ちょっと寂しい風味です(笑)
 ある程度は推進剤を選ばないので、エネルギーさえ尽きなければ結構飛べる……はず?

 あとは後ろからレーザーとかで撃ってもらって、その光圧で飛ぶソーラーセイルとか、でっかい口を空けて宇宙空間にわずかに漂う原子を捕まえて飛ぶとか色々ありますが、やっぱ究極的なのは重力を操作して移動するものでしょうか?
 特に吹き出す物も必要としないので、エネルギーさえ尽きなければ無限に飛ぶことが出来ます。どんなに加速しても、艦内にGがかからないし、良いことずくめのような気もしますが、さすがにそこまでの重力制御ってあんまり見かけませんし、それこそ惑星間の重力バランスを崩す可能性もあります。

 ……そー考えると、レールを敷いて銀河鉄道で走るのが一番良いのかもしれません。インフラ整備が大変そうですが(笑)



11月25日(金)23:19 | トラックバック(0) | コメント(0) | 財油教授のエセ○○講座 | 管理

因果律

 なんて立派な話じゃないですが、物事には必ず「理由」があります。つーかなきゃ困ります。いつかの嘘の限界にも話がかぶりますが、今回はその辺の話を。

 こー よくRPGとかでレイピア(刺突剣)とプレートメイル(全身板金鎧)が一緒に出てくるのは変! と主張する人がおります。
 確かにレイピアのような小型の剣でプレートメイルを貫くとは思えないですし、鎧の隙間を狙った~ みたいなことが実際に出来たかどうか。
 というか、時代が全然違うのですよね、この二つは。
 プレートメイルが元々馬上用の騎士が使うもので、これを来て地面に立ってブンブン剣を振れるような代物ではなかった、という話です。
 そして銃器が発明されて、プレートメイルの装甲を厚くしたところで銃弾に敵わなくなって、重いだけの鎧が衰退し「剣術」というものが考え出された頃に発達したのがレイピアなわけです。
 これが「理由」というものです。

 また別の例として、ファンタジーで魔法が発達した世界があるとしましょう。
 ほとんどすべての人間が魔法を使えて、それも単一の能力ではなく、融通性のある能力だとします。治癒魔法なんて物もありますから、よほどの悪条件で無い限り、怪我しても助かることが多いでしょう。
 さて、こういう世界で外科手術を始めとする医療技術が発達するでしょうか? 医療施設に行けば、モヤモヤと魔法で傷や病気が治ります。ありふれた技術なので、いよいよになったら隣のおじさんも簡単な治療魔法が使えるのかもしれません。魔法の技術が発達しているので、科学技術は必要なくなるのでしょう。まぁ、確かに変わり者がいて、科学を研究する人もいるでしょうが、それは決して世界のスタンダードになることはありません。
 逆にそーゆー科学技術が発達した所があるなら、きっとそこには必ず何らかの「理由」があるはずなのです。古代文明のサルベージをしているとか、その土地では魔法が使いづらい秘密があるとか。

“ただ何となく”異常がある、というのは矛盾を生じさせます。
 たとえば世界規模の力がある大企業とはいえ、下で働く人間と、その企業にお金を落とす人達がいてこそ成り立ちます。そういう人達をないがしろにするような事をしてれば、いずれ崩壊します。
 こー 自分的に凄い斬新な設定を思いついたとしても、それが世界に対し矛盾した存在なら、遠からず無くなってしまいますし、それが日常に溶け込むことはあり得ないわけです。まぁ、それこそそーゆー一番大きな「矛盾」を受け入れた、ってことを前提にした話もあるわけなのですが。
 でもそれがご近所レベルならともかく、広い範囲に適用させようとするならいずれその売りにしたいはずの設定に首を絞められることになります。

 必要なのはちょっとした想像力と知識。
 別にそんな難しい話ではないと思いますが、活字離れしているとキツいかもしれません。自称でも「物書き」ってことをするなら、貪欲に知識を得るようにしましょう。その肥やしがいずれいずれ素晴らしい物語を生み出すはずです。



11月21日(月)22:20 | トラックバック(0) | コメント(0) | 天唾噴飯 | 管理

キャラクターを書きましょう

 こー たまにやっちゃうのが最初にキャラの外観を書いてしまって、後で一切書かなくなってしまうことでしょうか?
 途中からふと見ると、そのキャラがどんな姿をしているのかびみょーに忘れてしまったりしたり。それこそ、キャラクター設定を作ったらオッケーってわけじゃないのでしょうけど。

 それこそ髪の長いキャラなら、振り返る動作で髪が広がるでしょう。長ければ髪をかき上げることもあるでしょう。
 メガネをかけたキャラならメガネを直す動作や、光らせる動作をそれとなく入れればメガネをかけているキャラであることがアピール出来るでしょう。
 服装もイメージを膨らませるもので、おしとやか系の女の子なら長いスカートとか露出の少ない格好になることが多いでしょう。無論それが「正しい」わけじゃないですが、それでも服装の動作も交えれば(変な言い方ですが)文章自体のボリュームも増えますし、こー「ただあったことを書いているだけ」にならないかと。

 やっぱこー なんというか「台本」に陥っているのでしょうか?
 絵が無い分は描写で稼がなければなりません。セリフの多用もそーゆー一面があるのかなー と。セリフで話が展開し、効果音を多く使い、心情をにおわせる表現が少なく、見た目の行動描写で終始。
 台本なら舞台などで表現方法を指示できますが、文章では一発勝負。あとで作者が説明するような書き方ではダメなわけで。
 特に書いている側は、自分で良く分かっているものを書いているから、思った以上に描写には気をつけないと、自分だけが理解できる話になりかねません。
 書き手が期待するほど読み手には意外と読解力がないことがあって、誰もがじっくり何度も読み込んで物語を理解しようとしているわけじゃないのです。

 じゃあ、どうするか。
 まぁ、ぶっちゃけ、ザッと読んでも面白くて、じっくり読み込めば色々つながりがあるのが分かってなお面白い、ってーのが一番なんでしょうけど、それが出来ないから皆切磋琢磨しているのでしょうね。
 かく言う自分は……
 このことは次の機会に(脱兎)



11月19日(土)23:49 | トラックバック(0) | コメント(0) | 天唾噴飯 | 管理

♪ ザザンザーザザン ザザンザーザザン

 そんんわけで、今日はオノマトペの話を。
 オノマトペとはなんぞや? あまり聞き慣れない言葉です。
 簡単に言うと擬声語や擬態語のことで「音や声、状態や心情を感覚的に表現したレトリック(修辞法)」なんて言われてもびみょーに分かったのか分からないのか分かりませんな(分からねーよ)
 更に擬声語とは「ドカーン」「ガミガミ」と音や声を感覚的に表現した言葉。擬態語は「そよそよ」「はらはら」と状態や心情を感覚的に表現した言葉、という感じで。
 今回はそこから特に擬声語について考えてみましょう。

 こーたまに見るのが、
「セリフ(or技の名前)」
(効果音:フォント大きめ)
「セリフ」
(効果音)

 みたいな感じの台本というかなんというか、たまにやるならともかく、毎度毎度デフォルトのようにやられるとちとコメントに困る表現方法じゃないかな、と思います。
 マンガやアニメのように「絵」のあるものならともかく、文章が基本の小説ではいかんともしがたいかと。
 効果音なのでやはり効果的に使うべきでしょう。
 じゃあどうするか?
 各自考えましょう、と言うとここで終わってしまうので、飽くまでも財油流のやり方、ってことでいくつか。

 基本はやはり明喩・暗喩、つまり比喩表現を使う方法。
 バリン、とか何かが砕ける音を表現するのは避けるとして、じゃあ「ガラスが割れるような音」というだけでもいささか味気ない。もう少し表現を工夫しますと、
「ガラス細工を叩きつけたような音」
「ガラスの花瓶が割れたような音」
「ガラス製の剣を百本まとめて砕いたような音」
 など、色々装飾できる部分は残っているかと思われます。
 ただまぁ、比喩表現も「イメージが湧く」「なんとなく雰囲気が分かる」程度で抑えておかないと、余計意味が分からなくなるのでご注意を。

 もう一つは使える擬声語がやや限られてしまいますが、単独で使わずに地の文に混ぜてしまう方法。

 パリン。
 何か遠くでガラスの割れる音が聞こえた。

 不意にパリン、と遠くでガラスの割れる音が聞こえた。

 みたいな違いでしょうか?
 フォントサイズとか色とか変えることは出来ませんが、こうすると多少は表現に変化が出るかと思います。

 しかしこれは飽くまでも一般的な話で、それが演出ならばセオリーを無視するのも手です。ただやはりセオリーを外れたことをするのは一種の賭けみたいな部分もあるので、何度も読み返してリズムを確認しましょう。

 ここでまとめのひと言。
 効果音は効果的に(笑)



11月17日(木)23:12 | トラックバック(0) | コメント(0) | 天唾噴飯 | 管理


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