混沌の渦(怪我が治らない)
 
書き捨て御免で突っ走ります
 



2005年11月3日を表示

嘘の限界

 ちょっと今日は真面目(?)な話を。

 ぶっちゃけ、巨大ロボットが背中にちょっと生えた位の翼で飛ぶ事なんてできません。それこそ、コンバトラーVとか一部のロボは飾り程度の翼も無しに飛んでいます。
 でもここで飛べるのは確かに「嘘」です。さらに飛行速度が音速を超えたら衝撃波が発生するのも無視できませんが、それも「嘘」で誤魔化します。
 えてして話ってぇのは嘘や矛盾を含んでいる物ですが、それにだって限界があるのです。

 昔「熱血最強ゴウザウラー」であったのが、マッハ5.6で飛べるゴウザウラーがマッハ6のヘリの機械化獣に対して苦戦。そこでマッハ7のザウラージェットに変形して撃破。
 こー普通に考えると、人型でマッハ5.6とか、速度が違うだけで苦戦(教授の論理だと人間は野球の球を打てないことになる)ですが、嘘ながらも数字を出すことによって何故か「リアリティ」が出るわけです。

 ちょっと例を挙げると、透明になる能力があるとしましょう。
 これは光学迷彩なのか、魔法的な手段で姿を消すのか、周囲の人間の認識から外れるのか、それとも空間の位相がズレるのか。
 その消える「原理」が「嘘」だろうとも、「理論」が存在しないと「制限」や「弱点」も存在しないわけです。
 姿が見えないだけなら音や匂いで分かるかも。魔法的手段なら破る魔法的手段ががある。光学迷彩なら質にもよりますが、周囲の風景とわずかにズレがあるかもしれません。認識から外れるなら機械の目には映ることでしょう。空間技術なら逆に空間変位を見破る手段があるかもしれません。消えた人間が行動を起こすと姿が現れるとか、精神集中が途切れると現れるという透明もあります。
 更に時間制限があるかもしれませんし、周囲にいるのが分かっているのならとにかく弾を撃つとか、爆弾などの範囲攻撃をかけるのもアリです。 もしかしたら桜の花びらが舞ったときにそこだけ花びらが通過しなかったというのも風流ですし、キャラによっては「勘」というのもありでしょうけど(笑)

 制限や弱点のない特殊能力はある意味「無敵」です。
 透明になって感知されないならやりたい放題ですし、時間制限も能力制限も無ければ、姿を現している理由があんまりありません。
 しかも、その無敵な能力が理由も無しに破られたら、読んでる方としては「はぁ?」と思われかねません。
 まぁ、確かにそういうのが無いと断言はしません。アニメや特撮ではそれまで無敵を誇っていた能力がいきなり破られたり、それを超える能力が現れることも珍しくない言えば珍しくないです。

 それでもWeb小説では「強い主人公」を書きたがる人が多いような風味なので、結構「無敵」な能力が書かれやすいかなー と勝手な推測をしてしまいます。あ、当然自分の事は増築した心の棚の上ですよ(笑)
 まぁ、無敵がウリなキャラを書くのがコンセプトならともかく、ある程度弱点なりを設定しておくと、それをネタに出来るという利点が。

 ……何にせよ、あなたのキャラは大丈夫ですか?



11月3日(木)21:55 | トラックバック(0) | コメント(0) | 天唾噴飯 | 管理


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