混沌の渦(怪我が治らない)
 
書き捨て御免で突っ走ります
 



2005年11月17日を表示

♪ ザザンザーザザン ザザンザーザザン

 そんんわけで、今日はオノマトペの話を。
 オノマトペとはなんぞや? あまり聞き慣れない言葉です。
 簡単に言うと擬声語や擬態語のことで「音や声、状態や心情を感覚的に表現したレトリック(修辞法)」なんて言われてもびみょーに分かったのか分からないのか分かりませんな(分からねーよ)
 更に擬声語とは「ドカーン」「ガミガミ」と音や声を感覚的に表現した言葉。擬態語は「そよそよ」「はらはら」と状態や心情を感覚的に表現した言葉、という感じで。
 今回はそこから特に擬声語について考えてみましょう。

 こーたまに見るのが、
「セリフ(or技の名前)」
(効果音:フォント大きめ)
「セリフ」
(効果音)

 みたいな感じの台本というかなんというか、たまにやるならともかく、毎度毎度デフォルトのようにやられるとちとコメントに困る表現方法じゃないかな、と思います。
 マンガやアニメのように「絵」のあるものならともかく、文章が基本の小説ではいかんともしがたいかと。
 効果音なのでやはり効果的に使うべきでしょう。
 じゃあどうするか?
 各自考えましょう、と言うとここで終わってしまうので、飽くまでも財油流のやり方、ってことでいくつか。

 基本はやはり明喩・暗喩、つまり比喩表現を使う方法。
 バリン、とか何かが砕ける音を表現するのは避けるとして、じゃあ「ガラスが割れるような音」というだけでもいささか味気ない。もう少し表現を工夫しますと、
「ガラス細工を叩きつけたような音」
「ガラスの花瓶が割れたような音」
「ガラス製の剣を百本まとめて砕いたような音」
 など、色々装飾できる部分は残っているかと思われます。
 ただまぁ、比喩表現も「イメージが湧く」「なんとなく雰囲気が分かる」程度で抑えておかないと、余計意味が分からなくなるのでご注意を。

 もう一つは使える擬声語がやや限られてしまいますが、単独で使わずに地の文に混ぜてしまう方法。

 パリン。
 何か遠くでガラスの割れる音が聞こえた。

 不意にパリン、と遠くでガラスの割れる音が聞こえた。

 みたいな違いでしょうか?
 フォントサイズとか色とか変えることは出来ませんが、こうすると多少は表現に変化が出るかと思います。

 しかしこれは飽くまでも一般的な話で、それが演出ならばセオリーを無視するのも手です。ただやはりセオリーを外れたことをするのは一種の賭けみたいな部分もあるので、何度も読み返してリズムを確認しましょう。

 ここでまとめのひと言。
 効果音は効果的に(笑)



11月17日(木)23:12 | トラックバック(0) | コメント(0) | 天唾噴飯 | 管理


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