混沌の渦(怪我が治らない)
 
書き捨て御免で突っ走ります
 



航宙力学:宇宙の海は俺の海

 そんなわけで、宇宙船の飛び方を考えてみましょう。

 とりあえず今の技術では水素と酸素の混合物を引火させて煙を噴いて飛ぶのが関の山です。ちなみにロケット発射の映像で豪快に白い煙を噴いていますが、アレは確か水蒸気の煙のハズです。

 拙作の中でもチラッと触れてますが、物に推力を与えるには「力積」と呼ばれる「重さ」×「速度」を「後ろ」に向かって放出することによって、その反作用で「飛ぶ」ことが出来ます。
 ジェットエンジンは前から空気を取り入れて、それをエンジン内で燃焼加熱・加速して後ろから吹き出して飛んでいますが、ロケットエンジンは空気のないところで飛ぶために自ら酸素を積んでいる、ということです。
 一般的に「化学エンジン」と呼ばれているのですが、豪快なほどに効率が悪いので、新しいエンジンを実用化させないと、まだまだ宇宙は遠いようです。

 さて、SFの世界に目を向けてみましょう。
 大抵は「推進剤」という言葉が出てきますので、可燃性の物質を噴射して飛ぶことが多いようです。おそらくは酸素を吹き込んで燃焼させガスを発生させて、それを噴射しているのでしょう。
 大抵SFの世界の宇宙船はエネルギーに困ることが少ないので(核融合とかで少量の燃料から大量の電気を作れるのでしょう)水や岩石を電気分解して酸素と推進剤を作ることも出来ることが多いようです。
 無論、脱出艇みたいな小規模の物なら酸素や電気が不足して「冷たい方程式」になることもあるでしょうけど。

 次にイオンジェットエンジンとか呼ばれる物で、これは推進剤を使うのは同じですが、燃焼させるのではなく、電気の力で加速させ噴射力にする物ですが、ある尊敬する作家さんの話ではえらく推力が少ない書き方をされていたので、ちょっと寂しい風味です(笑)
 ある程度は推進剤を選ばないので、エネルギーさえ尽きなければ結構飛べる……はず?

 あとは後ろからレーザーとかで撃ってもらって、その光圧で飛ぶソーラーセイルとか、でっかい口を空けて宇宙空間にわずかに漂う原子を捕まえて飛ぶとか色々ありますが、やっぱ究極的なのは重力を操作して移動するものでしょうか?
 特に吹き出す物も必要としないので、エネルギーさえ尽きなければ無限に飛ぶことが出来ます。どんなに加速しても、艦内にGがかからないし、良いことずくめのような気もしますが、さすがにそこまでの重力制御ってあんまり見かけませんし、それこそ惑星間の重力バランスを崩す可能性もあります。

 ……そー考えると、レールを敷いて銀河鉄道で走るのが一番良いのかもしれません。インフラ整備が大変そうですが(笑)



11月25日(金)23:19 | トラックバック(0) | コメント(0) | 財油教授のエセ○○講座 | 管理

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