混沌の渦(怪我が治らない)
 
書き捨て御免で突っ走ります
 



僕は自動的なんでね

 というわけで、上遠野浩平さん作、緒方剛志さん絵の「ブギーポップ」シリーズを語りたいと思います。

 女の子の間だけに噂される「その人を一番美しい姿で殺す」という死神ブギーポップ。そんな都市伝説のような怪人は、実は「世界の敵」を殺すために存在しているという……
 自らを不気味な泡(ブギーポップ)と名乗り、ニーベルングのマイスタージンガーを好み、左右非対称の微妙な表情を浮かべる。
 まぁ、正直解説するのが難解なので、どーゆー話かというと、特殊能力を持った怪人が起こす不可解な事件を人間とブギーポップが立ち向かっていく、って急に安っぽくなっちゃいまして(苦笑)

 主な登場人物というと、黒いマントに筒状の帽子をかぶって極細のワイヤーを振り回す謎の怪人ブギーポップと、二重人格であるブギーポップの元の人格である宮下藤花。最近二人共々出番が少ないといえば少ない、主人公の自覚が全くないというか何という(笑)
 続いてはある意味主人公っぽい(笑)“炎の魔女”霧間凪。メサイアコンプレックスで、事件が起きると真っ先に解決に走る人。この人のおかげで助かった人は数知れず。中2の“ちょっとした“事件から正義の味方を初めて、そのせいでブギーポップに出会うことも多くある意味腐れ縁。とにかく格好いいです。
 そのある意味対極にいるのが、“殺人博士”末間和子。殺人者に狙われていたという過去を持ち、その体験から犯罪に興味を持つように。事件に出会っては“対決”を望むために動くのだが、いつもいつも彼女の届かないところで終わってしまうといういろんな意味で不遇なお方。未だにブギーポップに会えずじまいです。
“委員長”新刻敬は「はっきりしないと気がすまない」体質で、なんだかんだで色々首を突っ込んで、何度か対決していてブギーポップにも会ったことがあるという、ある意味末間に恨まれそうな気がしないでもナッシング(笑)

 確かに世界にはブギーポップがいて、世界の敵と戦ってくれるのですが、理不尽なまでの状況にこのふつーの人間が必死に戦う姿がなんともいえません。しかもザッピングの妙があり、いろんな場所や時間でそれぞれが動いていることが最後に繋がったりして、難解さに輪をかけています。それこそ、ある巻で登場したシチュエーションやキャラが、他の巻では別の視線で登場したりと、一冊だけ読んで判断するのは早計かと思われます。

 まー全然紹介になってないのですが、もし読み始めるとしたら一番最初の「ブギーポップは笑わない」からをおすすめします。
 それをふまえて自分の好きな話としては短編&過去の話である「夜明けのブギーポップ」と、ちょっと痛い「ペパーミントの魔術師」。あとは炎の魔女に匹敵する“傷物の赤”九連内朱巳の登場する「ハートレスレッド」ですかね?

「夜明けのブギーポップ」は戦うチビ凪とか、ブギーポップの誕生秘話、見所満載で、電撃文庫のTVCMにはこの中のシーンが使われていて、是非ともすべてアニメにして欲しかったと思ったり(笑) とにかく違法改造のガスコンロ燃え(謎)

 とにかく、ブギーポップ。私としては(映画版を除いて:何)オススメです。

 ……やっぱり怪我をした&笑みを浮かべたのって「歪曲王」の中だったから幻だったのかも(不可解な書き逃げ)



12月16日(金)22:32 | トラックバック(0) | コメント(0) | 声を大にして言いたい! | 管理

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