混沌の渦(怪我が治らない)
 
書き捨て御免で突っ走ります
 



科学:冷凍ビームを作ろう!(その1)

 というわけで、昨日が昨日だったので今日は冷凍ビームの話を。
 冷凍ビームってこーエフェクトが地味なのか、ぱっと思い出したのがマジンガーZとダイモスと、ゴッドマーズのウラヌスですかね?
 どちらかというと、ビームよりも吹雪系の方が多いかも知れませんが、本筋とは離れるのでその辺の考察は気が向いたら、と。

 で、実際に冷凍ビームを作るのですが、結論だけ申しますと基本的に無理だったりします。

 はいはい、石は投げないでくださいね~
 まず冷凍ビームという物を考えてみましょう。
 おそらくはビムーと何かが出て、当たった部分の温度が下がるのでしょう。熱線はあるから、それこそ+-を逆転させれば…… と思っちゃいそうですがそれはちょっと無理です。

 今のところ、物を冷やす技術は大きく分けて2つ。もっと冷たい物を使う・熱交換です。
 前者はそれこそ氷や液体窒素・液体ヘリウムなどを使うこと。吸熱反応を使う場合もあるかと?
 後者はクーラーや冷蔵庫の技術で、ガスをコンプレッサーで圧縮して気化したときの気化熱を使うか、ペルチェ効果を用いる方法です。
 暖める方なら、電熱器だの、電磁波だの、燃料を使うだの、それこそ核分裂とかもあるわけです。
 こー 今の技術なら電源入れたらモリモリ冷える装置くらいできるんじゃないの? って思う方はいるでしょうか?
 そういう方がおりましたら、今回のエセ講座をやった甲斐があるというものです。

「温度が低い状態」というのは「温度が高い状態」よりもエネルギーが低いわけです。そしてエネルギー保存則により、エネルギーの総和は保たれなければなりません。
 つまり、何かを冷やそうとエネルギーを与えても、冷えることは絶対に無い、ということです。
 あれ? じゃあ冷蔵庫はクーラーは? と思われる方。あれも確かに庫内や室内は冷えています。しかし、後ろや室外機から熱が出ていませんでしょうか?
 実はアレも「冷えた分<発熱した分」ということで、実は全体的には使った電気分熱が出ているわけです。

 じゃあ、アレだ。エネルギー保存則の事を考えるなら、冷凍光線を出したらエネルギーが溜まればええやん。
 なるほど、冷えた分がエネルギーになればエネルギー保存則には引っかかりません。冷凍光線が出る上に、エネルギーも溜まる。おお! なんとエコロジー!
 ……なんかおかしいですね。そんなことが出来るなら、エネルギー問題も温暖化問題もすべて解決してるような気がします。なぜそれができないか。
 ちょっと長くなったので、次回はそーゆーことが出来ない理由についてお話ししましょう。

 次回「最強の敵エントロピー」にフェードイン!(謎)



11月6日(日)22:19 | トラックバック(0) | コメント(0) | 財油教授のエセ○○講座 | 管理

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