混沌の渦(怪我が治らない)
 
書き捨て御免で突っ走ります
 



理系的な設定の考え方?

 自分が理系か文系か、となるとやはり理系かと。
 異論はあるかと思うでしょうが、やっぱり理系というのは論理とかそーゆーことよりも「ルール」や「法則」に拘る部分があるのかなー と、勝手に言ってみる。

 で、やっぱりスペオペみたいのを書いている関係上、突飛の無い設定があったとしても「それが世界にどういう影響を与えるのか」というのは意識的無意識的に考えるようにしています。
 ちょっと話がズレますが、仮面ライダークウガでクウガと怪人の存在は現実の法則の外にありますが、それらが行うこと以外は基本的に物理法則に則って描かれているのはとても好感が持てました。続編の仮面ライダーアギトでは「超能力」というものがわんさかと出てきて、ちょっと描写に精密感がなくなったなー と思ったり。

 たとえば人の数倍の跳躍力を持つ人間がいたとしましょう。その人が構造的に普通の人間で筋力だけで跳躍力を得ていたとしたら、その人は普通の数倍(厳密にいうとその数倍の平方根倍かな?)の足の太さを持っているわけです。まぁ、そこは不思議な力で人並みの体格だったとしましょう(笑)
 では、数倍の跳躍力を持っていたら、他には何が起きるでしょうか?
 まずおおざっぱに言うと、その人は普通の人よりも数倍身体が丈夫じゃないと、某スペランカーのように自分のジャンプ力で痛い目に遭わないとならなくなります。
 これが腕力だとしたら? 物を持ち上げる時を考えてみましょう。人は腕だけで物を持ち上げますか?
 違いますねぇ。持ち方にもよりますが、肘・肩・背中・腰・足などを使っていることでしょう。ここで腕力だけ強かったら、その重さに耐えられない他の部位が重さで砕けてしまいます。昔読んだあるSFでは腕力だけが強い主人公がいて、その腕力を使う際に肩や腰を痛めているシーンがあります。
 あと、それこそ靴や服が市販品だとしたら、そのパワーに耐えられるでしょうか? そういえば、アメコミヒーローのザ・フラッシュでも主人公が高速で走っていたら服が摩擦熱でボロボロになるシーンがありましたっけ。
 そういうことまで含めて話を組み立てると精密感が増すような気がします。

 個人レベルでもこうですが、たとえば政治構造とかしっかり決まっていて、そこにドロドロとした利害関係まで書き込んである話があるとしましょう。じゃあ、そこにドラえもんがいたらどうなるでしょうか? 普通に生活していて、時折のび太が起こす未来の道具のドタバタの話は維持できません。未来のテクノロジーであるドラえもんを巡って日々壮絶なやりとりが行われるに違いありません。
 ドラえもん自体を捕獲するのが難しかったら、のび太やのび太の家族・友人たちが狙われることでしょう。所詮は小学生だし(笑)
 他の人が欲しがるスキルや能力があって、とても希少性・有用性が高かったとしたら、それを狙う人間は善悪含めてたくさんいることでしょう。それが狙われない、とするならば単に世界設定がそーゆー世界じゃないか、必ず「理由」があるはずです。
 単純にひた隠しにしている、というのが一番でしょうか。
 国家レベルで有用な技術・スキルだとしたら、それを上回る力が必要でしょうか?
 おや、難しいですねぇ。ある程度ありふれた技術・能力なら良いのでしょうが、オンリーワンの物だとしたら、どうやって守ったら良いんですかね?

 私なりの方法ではありますが、何か考えるとして「どうなる?」と考え進めることにしています。
 設定の存在自体は「何となく」でもいいのですが、そこから派生される「現実」をどこまで考えるか考えないか。
「凄い」設定は誰にでも考えられます。その「凄い」のをどうやって生かすか殺すか。それこそ書き手次第なんでしょうねぇ。

 ……え? 私?
 ははははは。他人のことだから言えるのですよ(心底さわやか笑顔)



7月23日(水)21:52 | トラックバック(0) | コメント(0) | 財油教授のエセ○○講座 | 管理

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