混沌の渦(怪我が治らない)
 
書き捨て御免で突っ走ります
 



天唾噴飯

昔読んだコラムですが

 しかも人に教えて貰ったものだし(ぼそ)

 それはさておき。
 不動産屋によると、店舗の物件で一番回転率が高いのがラーメン屋だそうです。
 ラーメン屋を始める人には大ざっぱに3パターンあるそうで。
 1つは、何処かの店で修行して独立して(それこそのれん分けをしてもらったりして)開店するパターン。
 2つ目は、豚骨ラーメンが流行ったら豚骨。昔風が流行ったら昔風、とその時の流行に合わせてラーメン屋を「商売」にするパターン。これは流行に合わせるので、意外と長続きするとか。
 3つ目は自分の料理の腕に自信があって、他のラーメン屋で食べたら「これくらいなら俺がやっても売れるじゃん」みたいな感じで店を始めるパターン。
 このパターンが一番寿命が短いそうです。

 こー 材料自慢から始まって「いや、俺の料理なんてなかなか食える機会なんかないんだけど、それを食べられるなんてアンタ幸運だよ~」なんて言う割りにはそんなに美味しくなく、へたすると不味いくらいで、しかもそれを指摘したら「俺のラーメンの味が分からないなんて~」と。
 まぁ、確かに「味見してるのか?」って食べ物屋に何度も会ったことがありますが「自分が美味しい=他人も美味しい」となるかどうかは別で、そーゆーギャップで客が来なくなり、店をたたんでしまうとか。
 いつかTVでアクも取らないスープでラーメンを出して、そのことを言われると「これがうちの味だ」と開き直るくせに、人にあーだのこーだの指導していたラーメン屋がおりましたが(ふと)
 中途半端な知識に裏付けられた(違)無駄な自信を持った素人が、そーゆー悪循環の一端を担っていたのでしょう。

 ……と、それが何の関係があるのか。
 これって色々な事に言えて、無論物書きにも結構当てはまることが多いです。
 あんまり修行してのれん分けってことはないですから1のパターンは無いでが、流行物に乗るのは方法論としてはあるので、悪いとも言えませんが、個人的にはあまり……
 でもまぁ、長く書いていると「あ、この当時は○○にインスパイア(笑)されていたなー」と遠い目をしたくなることもありますが(笑)
 で、問題は3つ目。
「自分の文は面白い」と思うだけならいいですが「自分の小説の面白さが分からないのはおかしい」「何度も読めば面白さが分かるはずだ」とか言い始めるとちょっと。
 そう言う人に限って、ちょっと変わったシチュエーションを使って「自分はこんな変わった設定で書いているんだ」みたいなことを言い出したり(ひそぼそ)

 たまに料理に例えるのですが、設定やシチュエーションは材料で、小説が料理。そんで作家が料理人と考えてみます。
 ありふれた材料で美味しい料理を作れます。しかし「珍味」を用いたら、ありふれた材料では出来ない凄い料理が出来ることもあるでしょう。ただ珍味はアクが強いので、料理方法を間違えたらビックリするほどの激マズ料理が出来る危険性も高いわけです。
 これがありふれた材料で料理を作り慣れて、今度はちょっと珍味を使ってみよう、というのなら分かります。また、いきなり珍味を使っても美味を作ってしまう料理人もたまにはいます。
 自分は味見しなれていているでしょうから平気だとしても、一口食べて凄い味で「ちょっと食べられないかなー」って人に「いや、ちゃんと食べたら美味いから!」って無理に食べさせるのはいかがなものでしょう?
 これが料理店ならお金を払っているから…… としばらくは我慢できるでしょうけど、Web上だと何か払っているわけじゃないので、さっさと帰っちゃうわけで。
 騙す、ってわけじゃないですが、読みやすい工夫も入り口で帰られないようにするには必要です。っそーゆーユーザーフレンドリー(?)もしないで自分の道を進むのはそれで結構です。
 ただまー それをするなら「読まれない覚悟」ってぇのをしてください。

 ……まー 私は読んで貰いたいので無理ですが(ぼそ) 



12月3日(土)22:23 | トラックバック(0) | コメント(0) | 天唾噴飯 | 管理

財油流物語構成法

 とりあえず、参考にはなりますが、アテにはなりません(笑)

 私はクライマックスから考えるタイプです。
 それとか「今回は○○が登場して活躍」とか「今回の目玉はこのシーン」とか、後ろの方から考えます。
 起承転結でいうと、転→承→結→起くらいでしょうか。起と結は前後することがありますが、すんなり書き始められないところを見ると、起は一番最後というのが経験則で知られています(笑)

 さて、ここで主人公格が少なければ全員活躍させることも可能ですが、主人公格が多い場合、どうしても「今回活躍する役」というのが決まってしまいます。というか、上にもある通り決めてしまいます。
 このとき、その活躍する予定の人がちゃんと活躍できるように手を打たねばなりません。そうでないと「あれ? △△(←別のキャラ)いたのに何もしなかったの?」という話になりかねません。
 たとえばこの場合ですと、その活躍を奪いそうな△△には涙を飲んで貰うしかありません。
 それこそ△△には遠くに行ってもらうとか、ちょっと寝込んでてっもらうとか、怪我の一つでもしてもらうとか、そーゆー感じで。
 まぁ、当然ながら後に残るような方法ではいけませんし、ギャグっぽい理由でもいただけません。後者に関しては、バトルがメインの話では避けた方が無難でしょう。
 なぜなら、そんなギャグみたいな理由で、他の仲間が死ぬかも知れないピンチ、というのはそーゆー芸風(?)の話でない限り、続くと話がギスギスしかねません。
 ちょっと考えてみましょう。たとえば破滅的な料理の腕の女の子の料理で腹を壊して出撃できなくなりました。それですわ全滅か?! みたいな結果でギリギリ勝利できたとしましょう。1回ならまだしも2回起きたとしたらどうなりますか?
 強引な性格で無理矢理料理を食べさせようとするキャラだとしても、全員一致で料理禁止が出るのは目に見えています。それで誰もそのことに危機感が起きなかったとしたら、よほどのお人好しか、現状を把握してないことになります。

 それはさておき。

○○の活躍を予定」
→○○が活躍できるシチュエーションを構築
 →そのための障害(?)となる要素(キャラなど)を排除
  →その排除するためのシチュエーションを構築
   →そのシチュエーションに繋がる話を構築

 という方法で話をこしらえていく訳です。
 排除、てーのは意外と簡単な部分があります。
 それこそ、合体ロボなら1体でも抜ければ合体できなくなるわけですし(例外はありますけど)
 そー考えると、ダイラガーXVなんて、よく頑張った物です(脱線してる)
 同じくロボット・ヒーロー系なら、正体を隠している、というのも「要素を排除」というのには便利かもです。
 この「要素を排除」というのを自分では「引き算の構成法」なんて呼んでますが、試験にも出ませんし、憶えていても意味はねーです(笑)

 まぁ、ただ他人のやり方を知っておくのは損にはならないはずです。
 真似るのではなく、盗む、というのは技術が物をいう世界では普通のことです。無論、ちゃんとその意味を実践していれば、という限定が入りますが(ぼそ)

 ただまー いつも思うのですが、極論、真似るにしろ盗むにしろ、後発なら先発よりもイイモノを作って欲しいなー と。
 こー パクりの何が問題か、といえば、パクったくせに大した物が出来なくて、それでパクり元と同列に扱われることもあるんじゃないかなー という気も。
 とはいえ、自分の作った物も、ある意味何かの「パクり」なのでしょうし、それが劣化コピーだったのか、新たな一作品になっているのか、てーのが重要なのかなー
 たぶん(ぼそ)



11月28日(月)22:57 | トラックバック(0) | コメント(0) | 天唾噴飯 | 管理

因果律

 なんて立派な話じゃないですが、物事には必ず「理由」があります。つーかなきゃ困ります。いつかの嘘の限界にも話がかぶりますが、今回はその辺の話を。

 こー よくRPGとかでレイピア(刺突剣)とプレートメイル(全身板金鎧)が一緒に出てくるのは変! と主張する人がおります。
 確かにレイピアのような小型の剣でプレートメイルを貫くとは思えないですし、鎧の隙間を狙った~ みたいなことが実際に出来たかどうか。
 というか、時代が全然違うのですよね、この二つは。
 プレートメイルが元々馬上用の騎士が使うもので、これを来て地面に立ってブンブン剣を振れるような代物ではなかった、という話です。
 そして銃器が発明されて、プレートメイルの装甲を厚くしたところで銃弾に敵わなくなって、重いだけの鎧が衰退し「剣術」というものが考え出された頃に発達したのがレイピアなわけです。
 これが「理由」というものです。

 また別の例として、ファンタジーで魔法が発達した世界があるとしましょう。
 ほとんどすべての人間が魔法を使えて、それも単一の能力ではなく、融通性のある能力だとします。治癒魔法なんて物もありますから、よほどの悪条件で無い限り、怪我しても助かることが多いでしょう。
 さて、こういう世界で外科手術を始めとする医療技術が発達するでしょうか? 医療施設に行けば、モヤモヤと魔法で傷や病気が治ります。ありふれた技術なので、いよいよになったら隣のおじさんも簡単な治療魔法が使えるのかもしれません。魔法の技術が発達しているので、科学技術は必要なくなるのでしょう。まぁ、確かに変わり者がいて、科学を研究する人もいるでしょうが、それは決して世界のスタンダードになることはありません。
 逆にそーゆー科学技術が発達した所があるなら、きっとそこには必ず何らかの「理由」があるはずなのです。古代文明のサルベージをしているとか、その土地では魔法が使いづらい秘密があるとか。

“ただ何となく”異常がある、というのは矛盾を生じさせます。
 たとえば世界規模の力がある大企業とはいえ、下で働く人間と、その企業にお金を落とす人達がいてこそ成り立ちます。そういう人達をないがしろにするような事をしてれば、いずれ崩壊します。
 こー 自分的に凄い斬新な設定を思いついたとしても、それが世界に対し矛盾した存在なら、遠からず無くなってしまいますし、それが日常に溶け込むことはあり得ないわけです。まぁ、それこそそーゆー一番大きな「矛盾」を受け入れた、ってことを前提にした話もあるわけなのですが。
 でもそれがご近所レベルならともかく、広い範囲に適用させようとするならいずれその売りにしたいはずの設定に首を絞められることになります。

 必要なのはちょっとした想像力と知識。
 別にそんな難しい話ではないと思いますが、活字離れしているとキツいかもしれません。自称でも「物書き」ってことをするなら、貪欲に知識を得るようにしましょう。その肥やしがいずれいずれ素晴らしい物語を生み出すはずです。



11月21日(月)22:20 | トラックバック(0) | コメント(0) | 天唾噴飯 | 管理

キャラクターを書きましょう

 こー たまにやっちゃうのが最初にキャラの外観を書いてしまって、後で一切書かなくなってしまうことでしょうか?
 途中からふと見ると、そのキャラがどんな姿をしているのかびみょーに忘れてしまったりしたり。それこそ、キャラクター設定を作ったらオッケーってわけじゃないのでしょうけど。

 それこそ髪の長いキャラなら、振り返る動作で髪が広がるでしょう。長ければ髪をかき上げることもあるでしょう。
 メガネをかけたキャラならメガネを直す動作や、光らせる動作をそれとなく入れればメガネをかけているキャラであることがアピール出来るでしょう。
 服装もイメージを膨らませるもので、おしとやか系の女の子なら長いスカートとか露出の少ない格好になることが多いでしょう。無論それが「正しい」わけじゃないですが、それでも服装の動作も交えれば(変な言い方ですが)文章自体のボリュームも増えますし、こー「ただあったことを書いているだけ」にならないかと。

 やっぱこー なんというか「台本」に陥っているのでしょうか?
 絵が無い分は描写で稼がなければなりません。セリフの多用もそーゆー一面があるのかなー と。セリフで話が展開し、効果音を多く使い、心情をにおわせる表現が少なく、見た目の行動描写で終始。
 台本なら舞台などで表現方法を指示できますが、文章では一発勝負。あとで作者が説明するような書き方ではダメなわけで。
 特に書いている側は、自分で良く分かっているものを書いているから、思った以上に描写には気をつけないと、自分だけが理解できる話になりかねません。
 書き手が期待するほど読み手には意外と読解力がないことがあって、誰もがじっくり何度も読み込んで物語を理解しようとしているわけじゃないのです。

 じゃあ、どうするか。
 まぁ、ぶっちゃけ、ザッと読んでも面白くて、じっくり読み込めば色々つながりがあるのが分かってなお面白い、ってーのが一番なんでしょうけど、それが出来ないから皆切磋琢磨しているのでしょうね。
 かく言う自分は……
 このことは次の機会に(脱兎)



11月19日(土)23:49 | トラックバック(0) | コメント(0) | 天唾噴飯 | 管理

♪ ザザンザーザザン ザザンザーザザン

 そんんわけで、今日はオノマトペの話を。
 オノマトペとはなんぞや? あまり聞き慣れない言葉です。
 簡単に言うと擬声語や擬態語のことで「音や声、状態や心情を感覚的に表現したレトリック(修辞法)」なんて言われてもびみょーに分かったのか分からないのか分かりませんな(分からねーよ)
 更に擬声語とは「ドカーン」「ガミガミ」と音や声を感覚的に表現した言葉。擬態語は「そよそよ」「はらはら」と状態や心情を感覚的に表現した言葉、という感じで。
 今回はそこから特に擬声語について考えてみましょう。

 こーたまに見るのが、
「セリフ(or技の名前)」
(効果音:フォント大きめ)
「セリフ」
(効果音)

 みたいな感じの台本というかなんというか、たまにやるならともかく、毎度毎度デフォルトのようにやられるとちとコメントに困る表現方法じゃないかな、と思います。
 マンガやアニメのように「絵」のあるものならともかく、文章が基本の小説ではいかんともしがたいかと。
 効果音なのでやはり効果的に使うべきでしょう。
 じゃあどうするか?
 各自考えましょう、と言うとここで終わってしまうので、飽くまでも財油流のやり方、ってことでいくつか。

 基本はやはり明喩・暗喩、つまり比喩表現を使う方法。
 バリン、とか何かが砕ける音を表現するのは避けるとして、じゃあ「ガラスが割れるような音」というだけでもいささか味気ない。もう少し表現を工夫しますと、
「ガラス細工を叩きつけたような音」
「ガラスの花瓶が割れたような音」
「ガラス製の剣を百本まとめて砕いたような音」
 など、色々装飾できる部分は残っているかと思われます。
 ただまぁ、比喩表現も「イメージが湧く」「なんとなく雰囲気が分かる」程度で抑えておかないと、余計意味が分からなくなるのでご注意を。

 もう一つは使える擬声語がやや限られてしまいますが、単独で使わずに地の文に混ぜてしまう方法。

 パリン。
 何か遠くでガラスの割れる音が聞こえた。

 不意にパリン、と遠くでガラスの割れる音が聞こえた。

 みたいな違いでしょうか?
 フォントサイズとか色とか変えることは出来ませんが、こうすると多少は表現に変化が出るかと思います。

 しかしこれは飽くまでも一般的な話で、それが演出ならばセオリーを無視するのも手です。ただやはりセオリーを外れたことをするのは一種の賭けみたいな部分もあるので、何度も読み返してリズムを確認しましょう。

 ここでまとめのひと言。
 効果音は効果的に(笑)



11月17日(木)23:12 | トラックバック(0) | コメント(0) | 天唾噴飯 | 管理


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